海岸で見かけるナマコ。
黒くてブヨブヨしており、「これを食べるの?」と驚く人も少なくありません。
しかし、日本では古くから高級食材として親しまれ、刺身や酢の物として人気があります。
今回は、ナマコが食べられる理由や、おいしいといわれる秘密を解説します。
ナマコはどんな生き物なの?
ナマコは魚ではありません。
実はヒトデやウニと同じ「棘皮動物(きょくひどうぶつ)」の仲間です。
海底をゆっくり移動しながら、
- 砂
- 海藻のかけら
- 微生物
などを食べ、海底を掃除するような役割を担っています。
見た目は地味ですが、海の環境を維持する重要な生き物です。
なぜあんなに柔らかいの?
ナマコの体には骨がありません。
その代わり、体内の水圧を利用して形を保っています。
必要に応じて硬くなったり柔らかくなったりできるため、岩の隙間にも入り込めます。
ナマコはどんな味がするの?
意外にも、味はかなり淡白です。
人気の理由は味よりも、
コリコリ
コクッ
少し弾力のある歯ごたえ
という独特の食感にあります。
ポン酢やもみじおろしと一緒に食べると、さっぱりとしたおいしさを楽しめます。
一番おいしい食べ方は?
定番は「ナマコ酢」です。
薄切りにしたナマコを三杯酢やポン酢で食べると、食感が引き立ちます。
お酒のおつまみとしても人気があります。
ナマコはなぜ高級食材なの?
ナマコは採れる時期が限られ、下処理にも手間がかかります。
さらに、高級食材である「このわた」の原料でもあります。
このわたとは、ナマコの腸を塩漬けにして熟成させた珍味で、
- ウニ
- カラスミ
と並び、日本三大珍味の一つとして知られています。
ナマコは危険な生き物なの?
ナマコの多くは人に害はありません。
ただし、一部の種類はサポニンという毒成分を持っています。
普通に触る程度なら問題ないことがほとんどですが、種類によっては食用に適さないものもいます。
そのため、自分で採ったナマコを食べる場合は、種類を正しく見分けることが大切です。
ナマコはどうして内臓を出すの?
ナマコは敵に襲われると、内臓を体外へ放出することがあります。
敵の注意をそらして逃げるための防御方法です。
驚くことに、失った内臓は数週間から数か月かけて再生します。
この高い再生能力は、現在の再生医療の研究でも注目されています。
まとめ
ナマコは見た目こそインパクトがありますが、
- ウニやヒトデの仲間
- 海底をきれいにする掃除屋
- コリコリ食感が魅力の高級食材
- 内臓を再生できる驚異的な生き物
という、知れば知るほど奥深い生き物です。
「見た目で損をしている食材」の代表格ですが、一度食べてみると、その独特の食感にハマる人が多いのも納得できるでしょう。